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本井 優太郎

本井 優太郎 講師

Motoi Yutaro

専門分野
日本近現代史
キーワード
戦時体制、戦後史、地域、生活、住民運動、都市計画、オーラル・ヒストリー

地域と人びとが経験した近現代日本─記録と記憶からさぐる─

おもな研究分野は、近現代日本の地域史・社会運動史です。とりわけ昭和戦時期、占領・復興期、高度成長期の各時期において、地域がどのように変わっていったのかを、行財政・地域産業・生活文化などの視点から明らかにすることをめざしています。また、そのような地域にあって、人びとがどのような問題に直面し、いかなる行動を起こしたのかについても関心をもっています。
研究フィールドは、阪神およびその周辺地域をはじめ、西日本の大都市近郊地域や農山村です。これらの地域に足をはこび、各市町村の公文書などの記録に加え、当事者・関係者の証言も駆使して史実の解明につとめています。

担当科目
・日本近現代史史料を読むⅠ・Ⅱ ・地域社会論 ・日本思想史 ・近現代史研究の方法と課題
・歴史文化フィールドワークⅢ・Ⅳ ・歴史文化とプレゼンテーション ・演習Ⅰ・Ⅱ ・卒業論文 
・教職実践演習(中高)
所属学協会
日本史研究会、大阪歴史学会、同時代史学会
主な業績
【著書】
・『大阪狭山市史 第4巻 史料編近現代』(共著、大阪狭山市、2012)
・『アニメで読む世界史2』(共著、山川出版社、2015)
・『池田市史 史料編10 現代史資料』(共著、池田市、2016)

【論文】(副題省略)
・「戦後地域社会における教育実践と生活改善」(『日本史研究』587、2011)
・「戦後地域社会における基地問題の生成と展開」(『待兼山論叢 史学篇』49、2015)
・「一九五〇年代における市町村合併の展開」(『ヒストリア』259、2016)
・「戦時体制から戦災復興へ」(『明石の歴史』3、2020)
・「北原泰作文書にみる地域の部落解放運動」(『部落問題研究』240、2022)
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略歴
2007年3月 島根大学法文学部社会システム学科 卒業
2009年3月 島根大学大学院人文社会科学研究科 修了
2017年3月 大阪大学大学院文学研究科 修了

2012年4月 池田市教育委員会生涯学習推進課 市史編さん担当職員
2014年9月 明石市文化・スポーツ室歴史文化財係 市史編さん担当職員
2016年4月 神戸女学院大学 非常勤講師
2018年10月 大阪教育大学 非常勤講師
学位
博士(文学)
MESSAGE
「歴史学を学ぶ意味なんてあるの?」――しばしば投げかけられる疑問です。そんなときは決まって「意味がある。歴史学は〝反省の学問〟だから」と答えています。
みなさんも〝反省〟したことがあるでしょう?自分の過去を振りかえって、失敗の原因を突きとめ、つぎに活かす。じつはこれ、歴史学的な考え方のひとつなのです。そこから範囲を拡げて、地域・職場・国家といったレベルで〝反省〟してみる。これが歴史学なのです。
現在を正しく認識し、未来を切り拓くためのヒントを過去に求める思考法は、みなさんが社会に出たときに、きっと役立つはずです。こうした思考法と、そのさいの手引きとなる史実を伝えていければと思っています。
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