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河野 未央

河野 未央 准教授

Kono Mio

専門分野
日本近世史、アーカイブズ学
キーワード
地域、都市、港湾、古文書、歴史資料、文書館、アーキビスト、史料保存、 自然災害、自治体史編さん

地域史研究と地域アーカイブズ

1 歴史学研究(近世地域史研究)
近世兵庫津(現兵庫県神戸市兵庫区)の都市運営、海上交通役をめぐって形成された大阪湾沿海地域の地域畿内・近国地域における尼崎藩主の位置づけといったテーマで、主に阪神間をフィールドとした近世地域史研究を進めています。
2 アーカイブズ学(アーカイブズ分野の実践報告)
大規模自然災害からの歴史資料保全について実践報告のほか、地域史料の活用手法について実践報告のほか、地域の文書館あるいは専門職(アーキビスト)のあり方について考えてきました。
歴史学とアーカイブズ学という二つのアプローチを用い、地域史料の「活用」方法を一緒に考えていくことができればと思っています。

担当科目
・日本近世史史料を読むⅠ・Ⅱ ・古文書入門 ・女性史概説 ・近世史研究の方法と課題 ・災害と歴史 
・地域政策論 ・文化財の活用と保存 ・歴史文化フィールドワークⅠ・Ⅱ ・演習Ⅰ・Ⅱ ・卒業論文
所属学協会
歴史学研究会、歴史科学協議会、大阪歴史学会、大阪歴史科学協議会、神戸史学会、歴史資料ネットワーク
主な業績
【書籍】
・『水損史料を救う―史料ネットによる風水害からの歴史資料保全ー』(共編著、岩田書院、2009)

【論文】
・「近世初期における海上交通役の編成-摂津・和泉・播磨三ヵ国沿海地域を素材として」(『ヒストリア』235、2012)
・「水濡れ史料の吸水乾燥ワークショップの展開」(『歴史文化を大災害から守る―地域歴史資料学の構築―』、東京大学出版会、2014)
・「尼崎藩時代における青山家の事績と「青大録」」(『地域史研究』119、2019)
・「兵庫津-1000年の湊の歴史と北前船」(『地図中心』571、2020)
・「尼崎市立地域研究史料館からあまがさきアーカイブズへ―尼崎市の公文書館事業―」(共著、『歴史学研究』1005、2021)
・「認証アーキビスト制度「活用」に向けて」(『記録と史料』32、2022)

【シンポジウム報告】
・「兵庫津と朝鮮通信使」(木浦大学・神戸大学・中山大学・台湾大学・韓国海洋大学国際学術シンポジウム、於国立木浦大学校、2005.11.22)
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略歴
2005年 神戸大学文学部地域連携センター(現神戸大学大学院人文学研究科地域連携センター)研究員(2011年まで)
2007年 神戸大学大学院文化学研究科社会文化専攻(後期博士課程)修了 博士(学術)
2008年 尼崎市立地域研究史料館 嘱託員(2011年まで)
2011年 近大姫路大学(現姫路大学)教育学部こども未来学科 助教
2014年 兵庫県尼崎市に奉職(尼崎市立地域研究史料館、尼崎市立歴史博物館“あまがさきアーカイブズ”勤務、2023年まで)
2020年 国立公文書館認証アーキビスト
2024年 武庫川女子大学文学部歴史文化学科 准教授
学位
博士(学術)
MESSAGE
大学の研究員・教員、さらにアーキビストとして、地域史料を通じて様々な人々と出会ってきました。そのなかで自らのルーツ調べ、趣味を楽しむこと、地域づくり・まちづくりへの取り組み、さらには企業における地域ブランディング戦略の一環といった、人々の多様な歴史へのアプローチをサポートしてきました。皆さんの人生において歴史文化を「活かす」ことを職業に選択してもしなくても、歴史文化に向き合う局面はきっと訪れるでしょう。歴史的な知識、技術を身に着け、歴史的思考力を培っておくことは皆さんの今後の人生をより豊かなものとしてくれます。ともに学び、考えることができればと思っています。
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