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井上 幸

井上 幸 准教授

Inoue Miyuki

専門分野
日本語学
キーワード
日本語史、文字生活史、言語文化史、出土文字資料、漢字文化、漢字学習

古代の人びとがのこした文字をたどってみると

古代(主に奈良時代)の人びとと文字(漢字)との関わりを把握し、その諸相を具体的に描きたいと考えています。平城宮跡から出土した木簡や正倉院文書から、仕事のために書いた文字、練習書きの文字など、ありのままの文字の姿を観察することができます。また、当時はまだ仮名のない時代で、中国大陸の漢字だけで工夫しながら日本語を表記していました。これらの用法、字形・筆跡から、当時、どんな漢字が人びとの脳裏にあり、どのように実用されていたのかを研究しています。現代の私たちの文字に至るまでの史的展開も視野に入れながら、文字の上での古代と現代の接点を探ってみたいと思っています。

担当科目
・文章表現法 ・情報リテラシー ・古記録と古文書 ・言語と文字の史的変遷 ・出版・メディアの文化史
・意匠・デザインの基礎 ・多文化共生論 ・くらしと言語景観 ・演習Ⅰ・Ⅱ ・卒業論文
所属学協会
日本語学会、訓点語学会、日本漢字学会、表記研究会、木簡学会、正倉院文書研究会、上代文学会、美夫君志会、萬葉学会、日本語教育学会 等
主な業績
【論文】
・「一次資料としての出土漢字」(『古代の文字文化』〈古代文学と隣接諸学4〉犬飼隆編、竹林舎、2017)
・「古代の漢字字体からみた仮名」(『第14回若手研究者支援プログラム報告集「仮名文字―万葉仮名と平仮名―」』奈良女子大学古代学・聖地学センター編、2019)
・「『新撰字鏡』掲出字と日本古代の木簡の字形比較試論」(『ASIA―社会・経済・文化―』東大阪大学アジアこども学科、5号、2019)
・「古代の習書木簡における練習背景点描(2)類似する漢字の部分からの推測」(『比治山大学紀要』27号、2021)
・「漢字からみる上代の文字生活―木簡の所用漢字を中心に―」(『上代文学』130号、2023)

【講演】
・「木簡と文字-データベース、木簡の文字」(奈良文化財研究所主催『〈歴史の証人〉木簡を究める』2013)
・「木簡の文字をたずねて」(大阪府柏原市歴史資料館主催、2015)
・「日本古代の木簡と漢字」(全国漢文教育学会主催、2019)
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略歴
2004年 武庫川女子大学大学院文学研究科博士後期課程日本語日本文学専攻 単位取得退学
2006年 博士(文学) 学位取得 (学位論文名「日本古代の文字生活史試論」)
2004年 中国・魯東大学 外籍教師、教授(2007年まで)
2008年 (独法)国立文化財機構 奈良文化財研究所 特別研究員・アソシエイトフェロー(2017年まで)
2017年 東大阪大学 こども学部アジアこども学科 准教授(2020年まで)
2020年 比治山大学 現代文化学部言語文化学科日本語文化コース 准教授(2021年まで)
2021年 流通科学大学 商学部経営学科 特任准教授(2024年まで)
学位
博士(文学)
MESSAGE
みなさんの”好きなこと・もの”を持ち寄って、私たちより前に生きていた人びとの生活を、一緒にのぞいてみませんか。私は特に、古代(奈良時代)の人びとが書いた文字の形が好きです。同じ漢字でも、一画二画、多くなったり少なくなったり、今の書き方と同じところに親近感がわいたり、違うところにワクワクします。大学では授業で得た知識を活かして、対象にもっと近づくことができますので、”好き”をとことん追究していきましょう。そして、自分の”好き”を他の人にも伝えてみませんか。それに必要なコミュニケーション力、プレゼンテーション技術なども磨いて、社会人としての準備も進めていきましょう。
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