中世社会の理解から、現代社会の課題を照射する。
室町幕府、守護、国人などを対象に中世後期の社会体制や権力構造を研究することで、既存の価値観や社会体制と、それを克服し新たなものを構築しようとする、動的で複雑な構造が並存する時代の実像を追究しています。対象とする時代は先を見通しづらいという点でも現代との類似点が多いため、現代を相対的に理解する素材ともなります。また現在の日本で「伝統的」とされる文化の多くはこの時代に成立していることから、現代の課題、未来を見通すことができます。500年前の歴史的事実を正確に理解するために、史資料の読み取りを丁寧に行うとともに、フィールドに実際に立つことも重視しています。
- 担当科目
- ・歴史文化資料論 ・日本史概説 ・日本中世史史料を読むⅠ・Ⅱ ・中世の文化史 刀剣・武具
・中世史研究の方法と課題 ・歴史文化フィールドワークⅠ・Ⅱ ・演習Ⅰ・Ⅱ ・卒業論文
- 所属学協会
- 日本史研究会、大阪歴史学会、歴史学研究会、中世史研究会、織豊期研究会
- 主な業績
- 【書籍・メディア】
・『中世後期細川氏の権力構造』(吉川弘文館、2008)[単]
・『戦国・織豊期の西国社会』(日本史史料研究会、2012)[共]
・『中世後期の守護と文書システム』(思文閣出版、2022)[共]
・『戦国期阿波国のいくさ・信仰・都市』(戎光祥出版、2022)
【論文】
・「中世後期守護研究の現在」(『十六世紀史論叢』8、2017)
・「前期赤松氏の実像-ひょうご歴史文化フォーラムを振り返って-」(『ひょうご歴史研究室紀要』8、2023)
【講演】
・「細川氏と丹波支配」(なんたんエコミュージアム講演会、2020)
・「戦国時代の城郭から時代・社会を考える」(神戸新聞文化センター 第33期さわやか大学、2022)
researchmap
- 略歴
- 大阪市立大学大学院後期博士課程単位取得退学
博士(文学・大阪市立大学)
- 学位
- 博士(文学)