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東洋陶磁美術館に行きました

2026.07.22

学びのようす 学生ライター

※この投稿は、歴史文化学科の在学生で構成する“学生ライター”が記事をまとめました。
高校生の皆さんに、在学生の視点から学びの様子をお届けします。

こんにちは
歴文ライター2年のМ.Kです。
今回は、「意匠・デザインの基礎」の授業の一環で「大阪市立東洋陶磁美術館」に行ってきましたので、その様子をご紹介します。
「歴史文化学科なのにデザインの授業があるの?」
「デザインの授業なのに、なぜ美術館に行くの?」
と、少し不思議に思われるかもしれません。
実は、歴史学の研究成果を発信する方法として、研究論文以外にも展覧会やWebサイト、データベース、SNSなど多様なものがあります。この授業では、PhotoshopやIllustratorといった画像編集・デザインツールなどを使い、展示会のポスターやWebサイトなどのそれぞれのメディアの特性に合わせて、情報を効果的に「デザイン化する技能」を学んでいます。
美術館は、まさにその『見せ方のプロ』である学芸員やデザイナーの技術が詰まった場所です。
そこで、実際の展示や掲示を見て学ぶため、美術館に見学に行きました。

今回訪問した東洋陶磁美術館は、住友グループから「安宅コレクション」を寄贈されたことを記念し、大阪市が1982年11月に開館した美術館です。中国・韓国陶磁をはじめとする東洋陶磁のコレクションにおいて、世界屈指の質と量を誇っています。※1
※1【大阪市立東洋陶磁美術館「概要」】https://www.moco.or.jp/about/outline/

美術館を訪問してまず目に入るのがこちらの猫のような虎です。大変かわいいですね。この虎は、大阪市立東洋陶磁美術館の公式キャラクター「moco(モコ)」です。この虎は「青花虎鵲文壺(せいかとらかささぎもんつぼ)」という作品に描かれているものになります。mocoは、この授業の概要である“画像編集・デザインツールなどを使用して、情報を効果的にデザイン化する技能を学ぶ”、をまさに体現したモチーフだと思います。mocoは、この美術館の案内役も務めています。

このように美術館をmocoが分かりやすく案内してくれます。mocoの見た目も親しみやすくかわいらしいので、美術館になじみのない方でも楽しむことができるとても良いアイデアだと思います。

館内に入ると、暗い中に陶磁器が映えている静寂な空間で、展示品に自然と目が引き寄せられました。
特に印象的だったのは、作品を効果的に見せる「光の演出」と展示台の「高さ」の違いです。

まずは、「光の演出」についてです。
同館では、陶磁器を美しく、そして本来の姿で見せるために、照明光にこだわった展示がなされています。自然の光に近い紫励起LED照明を導入されており、作品本来の色合いや質感を引き出しています。また、世界唯一の展示ケース内に天窓からの自然光を取り込んだ自然採光展示室もあり、独自の取り組みとなっています。※2
LED照明よりも自然光を用いた展示は明るさを強く感じ、温かみがありました。また、このような工夫により展示品の模様が綺麗に浮かび上がり素晴らしかったです。
※2【大阪市立東洋陶磁美術館「施設のみどころ」】https://www.moco.or.jp/facilities/point/

続いて、展示台の「高さ」の違いについてです。
大きい壺型や側面に模様があるものなどの展示品は展示スペースが高く作られ、側面の模様が見やすくなっています。

対して、展示品自体が小さいものや皿の深さが深く、立てて展示できないもの、また展示品の側面ではなく底に模様があるものは、展示スペースが低く作ら、覗き込むようにして模様を見ることができます。それにより、展示品の一番美しい所を見やすいように工夫されているのだと感じました。

今回、美術館の見学を通して、展示品自体の美しさはもちろんのこと、作品の魅力を最大限に引き出すための配置や空間演出に強く惹かれました。このような『見せ方』の創意工夫は学芸員を志す学生として非常に勉強になりました。

【東洋陶磁美術館】https://www.moco.or.jp/


歴文学生ライター 2年 M.K

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