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【報告】5/11(土)「第3回歴史文化講座」を開催しました 映像文化と『源氏物語』-映像の中の「車争い」-

2024.05.20

イベント

5月11日(土)、歴史文化学科主催「第3回歴史文化講座」を開催しました。
当日は天気にも恵まれ、歴文一期生や学外からも多くの方々にご参加いただき、約130名が熱心に聴講しました。

講師は、滋賀県立大学教授の京樂真帆子先生。
テーマは大河ドラマで話題の『源氏物語』です。

テーマは大河ドラマで話題の『源氏物語』です。京樂先生は、物語に登場する平安貴族の乗り物である「牛車」に注目。
貴族の身近な乗り物である牛車からは、平安時代の身分とそれにまつわる社会規範が見て取れるそうです。

まずは、牛車の基礎知識として、現代のように高級外車から国産大衆車まで様々な車種があり、
上座下座や乗り降りの仕方、身分によって乗ることができる車種が異なるなど、たくさんの作法があったことを教えていただきました。
当時の様子を想像しながら、皆さん熱心にメモを取っていました。

その後、1961年公開の映画『新源氏物語』の「車争い」のシーンを解説いただきました。
作者である紫式部は「車争い」のシーンにどのような思いを込めたのか、それを後世の小説家や映画人たちはどう解釈したのか。牛車の基礎知識をもとに、映像と原文や原作、脚本を照らし合わせながら、映像化における矛盾点や当時の歴史文化について学びを深めました。

また講演後の「質問コーナー」では、会場から多岐にわたる質問が寄せられました。

なぜ馬車ではなく牛車だったの?
どうして牛車は使われなくなったの?
京樂先生が一番乗ってみたい牛車はなんですか?

会場からの質問に、京樂先生が時間の許す限り回答してくださいました。

京樂先生の軽快なトークに、講演中は何度も笑いが起こりました。
「皆さん、この講演を聞いたらもう牛車に無関心ではいられなくなりますよ!」という京樂先生の言葉通り、参加者はすっかり牛車の奥深さに魅了され、大盛況のうちに閉会となりました。

参加いただいた皆さんには、文学作品『源氏物語』を、“歴史学”や“歴史文化”の観点から読み解く面白さを感じていただけたのではないでしょうか。
次回の開催は秋ごろの予定です。どうぞ楽しみにお待ちください。

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